レクサプロ(エスシタロプラム)は太る?眠い?いつから効く?副作用・やめ方を精神科医が解説
- レクサプロとは
- レクサプロが気になる方へ
- まずはご予約(完全予約制)
- レクサプロの効果・適応
- レクサプロの作用機序
- 飲み方(何mgから?いつ飲む?)
- レクサプロはいつから効く?
- 副作用(眠気・吐き気・太る?)
- 注意事項(運転・飲酒・併用薬)
- やめ方(自己判断で中止しない)
- 当院での薬物療法の考え方
- こんなときはご相談ください
- よくある質問(FAQ)
- 最後に(予約)
レクサプロとは
レクサプロは、エスシタロプラムを有効成分とするSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害剤)です。
日本では、うつ病・うつ状態、社会不安障害に対して用いられます。
「レクサプロは太るの?」「眠気は出る?」「いつから効く?」「やめるときはどうする?」など、受診前から不安に感じる方は少なくありません。
このページでは、レクサプロの効果、副作用、飲み方、注意点を、初めての方にもわかりやすく整理してお伝えします。
このページで先にお伝えしたいこと
- レクサプロはうつ病・うつ状態、社会不安障害に使われるSSRIです
- 添付文書上は、通常1日1回夕食後に10mgから開始し、必要に応じて調整します
- 比較的よくみられる副作用として、眠気・吐き気・口の渇き・めまいなどがあります
- 体重変化や性機能に関する症状が気になる方もいます
- やめるときは急に中止せず、医師と相談しながら徐々に減量することが大切です
レクサプロについて、このような疑問がある方はご覧ください
「気分の落ち込みが続いている」「人前だと強く緊張してしまう」「薬を始めるか迷っている」「副作用が心配」「今飲んでいる薬が自分に合っているのか確認したい」といった場合は、情報を整理したうえで診察時に相談することが大切です。
レクサプロが気になる方へ
このような方で検討されることがあります
- 気分の落ち込み、意欲低下、楽しめなさが続いている方
- 人前で話す場面、会議、会食などで強い不安や緊張が出る方
- 不安や緊張が強く、生活や仕事・学業に影響が出ている方
- 抗うつ薬の中でも、SSRIについて詳しく知ってから受診したい方
- 薬物療法だけでなく、カウンセリングも含めて相談したい方
当院で大切にしていること
- 原則として同じ担当医が継続して診療し、症状と副作用の経過を丁寧に確認します
- 精神保健指定医を含む経験豊富な医師が、処方の適否を慎重に判断します
- 公認心理師・臨床心理士との連携により、薬だけに偏らない治療を行います
- 国分寺駅南口から徒歩約30秒、土曜・祝日・夜間診療にも対応し、継続通院しやすい体制です
まずはご予約(完全予約制)
受診をご希望の方へ
レクサプロを含む抗うつ薬の相談では、症状だけでなく、これまでの経過、睡眠、生活状況、過去の服薬歴、双極性障害の可能性なども含めて確認することが重要です。
当院は、落ち着いてご相談いただけるよう、初診・再診ともに完全予約制です。
受診をご希望の方は、WEB予約またはLINE予約をご利用ください。初めての方は初めての方へもあわせてご覧ください。
薬の相談だけでも受診してよいですか?
はい、可能です。まだ服用を始めるか迷っている段階でも、「自分の症状に薬が合いそうか」「副作用が心配」「今の治療を見直したい」などのご相談をしていただけます。実際に処方が必要かどうかは、診察のうえで一緒に検討します。
レクサプロの効果・適応
日本での適応
レクサプロの添付文書上の適応は、うつ病・うつ状態、社会不安障害です。
抑うつ気分、不安、意欲低下、緊張の強さなどを、日々の服薬を通して少しずつ整えていくタイプのお薬です。
うつ病・うつ状態に対して
気分の落ち込み、興味や喜びの低下、疲れやすさ、考えがまとまらない、眠れないなど、うつ症状が続く場合に検討されます。
うつ病について詳しく知りたい方は、うつ病のページもご覧ください。
社会不安障害に対して
人前で話すときの強い緊張、視線が気になる、声や手のふるえ、会食や会議が苦痛になるなど、対人場面での不安が強い場合にも使われます。
詳しくは、社交不安障害のページをご覧ください。
レクサプロの作用機序
セロトニンの働きを高めるSSRIです
レクサプロは、脳内で気分や不安に関係するセロトニンの再取り込みを抑えることで、神経伝達のバランスを整えていく薬です。
そのため、頓服のようにその場ですぐ効くというより、毎日続けて服用しながら、経過をみていく治療薬と考えるとわかりやすいでしょう。
抗不安薬とは性格が異なります
レクサプロは、不安の背景にある状態そのものを整えていくことを目指す薬です。即効性を目的とした頓服薬とは役割が異なるため、開始後は効果と副作用の両方を診察で確認しながら調整していきます。
飲み方(何mgから?いつ飲む?)
通常は10mgを1日1回、夕食後から開始します
添付文書上は、通常、成人では10mgを1日1回夕食後に服用し、必要に応じて調整します。増量する場合は、1週間以上の間隔をあけて行い、1日20mgが上限です。
少なめから慎重に調整することもあります
副作用が出やすい方、高齢の方、肝機能への配慮が必要な方などでは、より慎重に量を調整することがあります。
自己判断で量を増やしたり減らしたりせず、症状と副作用のバランスをみながら主治医と相談することが大切です。
飲み忘れが心配な方へ
レクサプロは、毎日なるべく同じ時間帯に飲むことで、飲み忘れを防ぎやすくなります。飲み忘れが多い場合は、診察時にご相談ください。生活リズムに合わせた内服の工夫をご一緒に考えます。
レクサプロはいつから効く?
数日で判断する薬ではなく、数週間かけてみていきます
レクサプロは、服用してすぐに気分が大きく変わる薬ではありません。一般には、1〜2週間ほどで何らかの変化を感じる方がいる一方、十分な効果の実感には4〜6週間ほどかかることがあります。
そのため、始めて数日で「効かない」と決めつけず、診察で経過を確認しながら調整していくことが大切です。
効果判定は症状全体をみて行います
「気分の落ち込み」「不安」「睡眠」「出勤・登校のしやすさ」「対人場面での苦痛」など、複数の観点から少しずつ変化をみていきます。
薬が合っているかどうかは、単に気分だけではなく、日常生活のしやすさまで含めて判断することが重要です。
副作用(眠気・吐き気・太る?)
比較的よくみられる副作用
添付文書では、比較的よくみられる副作用として、眠気(傾眠)、吐き気(悪心)、口の渇き、めまい、頭痛などが挙げられています。
特に、眠気は22.6%、吐き気は20.7%と記載されており、開始初期に気になりやすいポイントです。
レクサプロは太る?
「レクサプロで太るのでは」と心配される方は多いですが、添付文書では体重増加だけでなく、体重減少も記載されています。
体重の変化が続く場合は、服薬の影響だけでなく、食欲・睡眠・活動量の変化も含めて主治医に相談することが大切です。
性機能に関する症状が気になることもあります
副作用として、リビドー減退、射精障害、勃起不全、射精遅延などがみられることがあります。
聞きにくい内容かもしれませんが、治療の継続に関わる重要な点ですので、気になる場合は診察で率直にご相談ください。
早めに相談したい症状
開始後に、不安の増強、焦燥感、落ち着かなさ、不眠、軽躁っぽさ、強い眠気、日常生活に支障のある吐き気などがみられる場合は、早めにご相談ください。
また、けいれん、意識がもうろうとする、高熱、強い動悸、失神などがある場合は、重大な副作用の可能性もあるため、速やかな対応が必要です。
注意事項(運転・飲酒・併用薬)
運転や危険作業には注意が必要です
レクサプロでは、眠気やめまいが出ることがあります。添付文書でも、自動車の運転など危険を伴う機械の操作には十分注意するよう記載されています。
服用開始時や増量時は、特に慎重に体調をみてください。
飲酒は避けることが望ましいとされています
添付文書では、本剤服用中は飲酒を避けることが望ましいとされています。
眠気や判断力低下が強く出る可能性もあるため、お酒との付き合い方は診察時に確認しておくと安心です。
併用に注意が必要な薬やサプリがあります
レクサプロは、他のセロトニン作用薬と組み合わせると、セロトニン症候群のリスクが高まることがあります。
トラマドール、リチウム、トリプタン系薬、セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ)を含む食品・サプリなどは、必ず申告してください。
使えない方・慎重な判断が必要な方
MAO阻害薬を使用中の方、ピモジドを使用中の方、QT延長がある方では使えません。
また、24歳以下の方では自殺念慮・自殺企図のリスク増加が報告されているため、年齢や病状に応じて慎重に経過をみていきます。
やめ方(自己判断で中止しない)
急にやめると中止後症状が出ることがあります
レクサプロを突然中止すると、不安、焦燥、興奮、めまい、ピリピリする感じ、頭痛、吐き気などが出ることがあります。
調子がよくなってきたと感じても、自己判断で中止せず、主治医と相談しながら徐々に減量することが大切です。
「もう飲まなくてよいかも」と感じたときこそ相談を
症状が落ち着いてきた時期は、減薬や中止を考えやすいタイミングです。しかし、再燃予防のために一定期間の継続が必要なことも少なくありません。
やめたい気持ちが出てきたら、その時点で一度ご相談ください。
当院での薬物療法の考え方
薬の「合う・合わない」を経過の中で丁寧にみます
抗うつ薬は、診断名だけで一律に決めるのではなく、症状の出方、不安の強さ、睡眠、過去の服薬歴、副作用の出やすさ、双極性障害の可能性などを含めて考える必要があります。
当院では、原則として同じ担当医が継続して診療し、薬が合っているかを経過の中で丁寧に判断していきます。
薬だけに頼りすぎない治療を大切にしています
必要に応じて、休養、環境調整、生活リズムの見直し、公認心理師・臨床心理士によるカウンセリングなども組み合わせながら治療を進めます。
薬で土台を整えつつ、生活や考え方の負担も一緒に見直していくことが、回復につながることがあります。
他院で処方されている方のご相談も可能です
「今の薬が合っているかわからない」「副作用がつらい」「続けるべきか迷う」といったご相談にも対応しています。紹介状がなくても受診できますが、お薬手帳や紹介状をお持ちの場合はご持参ください。
こんなときはご相談ください
- 気分の落ち込みや不安で、仕事・学校・家事に支障が出ている
- 人前での緊張や対人不安が強く、外出や会話がつらい
- レクサプロを始めるか迷っている、他の薬との違いを知りたい
- 服用後に眠気・吐き気・焦燥感などが気になっている
- 薬を減らしたい、やめたいが進め方がわからない
- 再発予防のためにどこまで薬を続けるべきか相談したい
緊急性が高い場合について
自傷のおそれが強い、急性の興奮・錯乱がある、けいれんや失神があるなど、緊急対応が必要な場合は、救急要請や救急医療機関の受診をご検討ください。
よくある質問(FAQ)
レクサプロは何の薬ですか?
レクサプロは、エスシタロプラムを有効成分とするSSRIです。日本の添付文書上は、うつ病・うつ状態、社会不安障害に使われます。
レクサプロはいつから効きますか?
個人差はありますが、1〜2週間ほどで何らかの変化を感じる方がいる一方、十分な効果の実感には4〜6週間ほどかかることがあります。数日で自己判断せず、診察で経過を確認しながら調整することが大切です。
レクサプロは眠くなりますか?
はい。添付文書では、眠気(傾眠)は比較的多い副作用として記載されています。日中の眠気やふらつきが強い場合は、自己判断で中止せず、早めにご相談ください。運転や危険作業には注意が必要です。
レクサプロは太りますか?
体重増加を心配される方は多いですが、添付文書では体重増加だけでなく体重減少も記載されています。体重変化が続く場合は、服薬だけでなく睡眠や食欲の変化も含めて主治医に相談しましょう。
吐き気が出やすいですか?
吐き気(悪心)は比較的よくみられる副作用のひとつです。開始直後に気になりやすいため、食事や服用時間帯も含めて主治医と相談しながら調整します。
お酒を飲んでもよいですか?
添付文書では、本剤服用中は飲酒を避けることが望ましいとされています。眠気や判断力低下が強く出ることもあるため、服用中の飲酒については主治医にご相談ください。
他の薬やサプリと一緒に飲んでも大丈夫ですか?
薬やサプリによっては併用に注意が必要です。特に、トラマドール、リチウム、トリプタン系薬、セント・ジョーンズ・ワートなどは相互作用の確認が必要です。受診時には、処方薬・市販薬・サプリを含めてお知らせください。
レクサプロをやめたいときはどうしたらよいですか?
急に中止すると、めまい、頭痛、吐き気、不安、焦燥などの中止後症状が出ることがあります。やめたいときは自己判断せず、主治医と相談しながら徐々に減量していきます。
初診でいきなり薬が出ますか?
必要に応じて処方を検討しますが、症状の経過や生活状況、これまでの治療歴、双極性障害の可能性などを確認したうえで判断します。薬を始めるか迷っている段階でもご相談いただけます。