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復職は「少しずつ」が正解|再発を防ぐ段階的リハビリという考え方

復職は「少しずつ」がいちばんの近道
再発を防ぐための段階的リハビリという考え方

「だいぶ良くなってきたし、早く元の生活に戻りたい」
うつ病や適応障害から回復してくると、そう感じる方はとても多いと思います。

しかし実は、この
「良くなってきたと感じる時期」こそ、
再び体調を崩しやすい時期でもあります。

実際、研究では
復職してから数か月以内に、再度休職してしまう人が少なくない
ことが示されています。

 

■ なぜ、復職は一気に戻さないほうがいいのか

症状が軽くなってくると、
「前と同じようにできそう」
と感じることがあります。

ただし、気分や意欲が回復していても、
心と脳はまだフル稼働に耐えられる状態まで戻っていない
ことが多いのです。

復職直後に、

・長時間働く
・難しい仕事を一気に元に戻す
・責任の重い役割をすぐ引き受ける

こうした負荷が重なると、
心に強いストレスがかかり、再発につながりやすくなります。

 

■ 「心理的な負荷」が高い状態とは

医学的には、次のような状態を
「心理的要求度が高い状態」
と呼びます。

・仕事量が多い
・時間に追われている
・集中し続けなければならない
・頭がずっと仕事や課題で占められている

研究では、
この心理的要求度が高いほど、
うつ病の再発や再休職が増える
ことが報告されています。

 

■ 家での「頑張りすぎ」も同じです

これは職場だけの話ではありません。

自宅で、

・家事をまとめて一気に片づける
・勉強を長時間続ける
・「○日までにここまでやろう」と予定を詰める

こうした行動も、
心にとっては仕事と同じような負荷になります。

「今日は調子がいいから頑張ろう」
が、翌日や翌週の不調につながることも少なくありません。

 

■ 段階的リハビリとは、どういうこと?

段階的な復職リハビリとは、
無理をしないための「準備期間」です。

たとえば、

・短い時間から働く
・仕事の内容を軽めにする
・残業やマルチタスクを避ける
・少しずつ時間や内容を増やしていく

こうした方法は、日本や海外の医療ガイドラインでも勧められています。

「楽をしている」のではなく、
再発を防ぎ、長く安定して働くための医学的に正しい方法
です。

 

■ 回復期の合言葉は「余力を残して終わる」

回復期に大切なのは、

「まだできそう、でやめる」

という感覚です。

・疲れ切る前に終える
・余力を残して1日を終える
・それを何日も積み重ねる

このほうが、結果的に回復は早く、安定します。

 

■ まとめ:遠回りに見えて、実はいちばん安全

復職を段階的に進めることは、

・再発を防ぐ
・自信を取り戻す
・長く安定して働く

ための、いちばん確実な方法です。

焦る気持ちが出てくるのは自然なことです。
でも今は、

「戻す時期」ではなく
「慣らす時期」

無理をせず、あなたのペースで進んでいきましょう。

 

■ ひとこと

不安や迷いがあれば、
主治医や産業医と相談しながら進めて大丈夫です。

ゆっくりでも、確実に。
それが、再発しない復職につながります。